Share

翼竜討伐 2

last update publish date: 2025-12-21 21:09:02

 スーナの街から山を目指す6人の人影があった。

 先頭はオークの女だ。恐ろしい切れ味の剣で襲い来る巨大コウモリやクモを真っ二つに切り裂いている。

 その後ろには魔術師が居た、剣が届かない高さのモンスターを火や雷で撃ち落としている。倒しそこねた敵は少女が木の杭を投げて撃ち落としていた。

「モモちゃんは裏の武器を使っているけど、それを抜きにしても二人共成長はやいねー」

 ルーはパチパチとモモとユモトに拍手を送る。

「あ、はい、ありがとうございます」

「ルー殿のご指導のおかげです」

 ユモトは照れながら頭を下げ、モモは剣を鞘に収めて言った。

 ムツヤは最後尾で探知盤とにらめっこをしている。

 万が一にもキエーウが裏の道具を奪いに来ないか警戒のためと、コイツを先頭にすると歩いているだけでモンスターを蹴り飛ばし、手で払っただけで粉々にしてしまうからだ。

 モモとユモトを早く1人前の冒険者にしようと考えているアシノの提案で、翼竜討伐に遅れない範囲で二人に前衛を任せている。

「そろそろ日も暮れてくるな、野営の準備をしよう」

 アシノがそう言うと全員が返事をしてムツヤのカバンからテントを取り出す。

Continue to read this book for free
Scan code to download App
Locked Chapter

Latest chapter

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   レッツゴー拷問師 1

    「近くの裏の道具の反応は私達以外に無いわね。あのオカマが遠ざかってく点と…… こっちに物凄いスピードで向かってくる点。多分ムツヤっちね」 ルーが探知盤を取り出して言うと皆、安堵する。「やだーやだー能力返せバカ女神ー!!!!!!!」「モモちゃん、その子が逃げないようにしっかりと取り押さえていてくれるかしら」「はい、わかりました」 2人は同じ返事をした。ヨーリィとユモトは魔力が切れかけなのでモモが芋娘を拘束することにした。モモが近付くと芋娘は騒ぎ出す。「オーグになんが触られたくねえだ!! っく、殺せ!!!」 おそらく人間が窮地の際にオークに言う言葉1位をぶつけられ、モモは少し心が痛んだ。「殺しはしない。少し大人しくしていて貰うだけだ」「やだー近付くなー!!!」「やだーやーだービンのフタなんかいらないやーだー!!!」「うっさいわね!!!」 芋娘と共にずっと騒いでいるアシノにルーはキレる。モモは芋娘の両手を後ろで組み上げた。 しばらくの間、芋娘の叫び声とアシノの叫び声の汚いデュエットが響き、一同はうんざりとしている。「ムツヤっちー!! 早く来てくれー!!」 耳を抑えながらルーは言った、するとそれと同時に森の奥から人影がぶっ飛んできた。「皆さん、無事でじだか!?」 見覚えのある顔と訛り、ムツヤだ。「やーっと来てくれた。私達は無事よ、ヨーリィちゃんの魔力が少ないぐらい。それよりもアシノの頭をスッパーンと叩いてあげて!! 見てらんないから!」 やだやだーと地面に寝転がってバタバタしているアシノを見てムツヤは「……はい」と返事をした。 頭に衝撃を感じてアシノは正気に戻る。 そして、ゆっくりと記憶を辿り光線を浴びたことと、駄々っ子状態になっていたことを思い出した。「もうやだ……」「正気に戻ったんだからイジケてないの!! カバンはムツヤっちが取り返してくれたし、キエーウも追い払って、1人拘束できたんだから」「そうだな……」 アシノは目をギュッとつむってゆっくりと開け、芋娘を見る。「キエーウの事、洗いざらい吐いてもらうぞ」「ひっ」 勇者の迫力に圧されたのか小さく怯えた声を出す。ムツヤ達はエルフの村に戻ることにした。 ムツヤのカバンから取り出したロープで縛られ、芋娘は歩かされる。「勇者アシノ様!! ご無事でしたか!?」 村へと

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   鎌とオカマ

    「あらぁん、やだわぁん、負けちゃったのね」 精も根も尽き果てているモモ達はその声を聞いてイラッとした。 アシノは無言でビンのフタを連射する。 オカマ魔法使いのウトナは防御壁を作って難なく過ごしたが、その後ろで「いでででで」と声が聞こえた。「ウドナ様、オラも守ってほしいだ!」「お黙り! その鎌を振り回して弾きなさい!」 声の主は若い娘、見た感じ俗に言う芋娘で、ムツヤよりも鈍った言葉を使う。「だっで、鎌に鎖が付いてるだけでほんどに裏の道具なんだべやか?」「探知盤にも反応してるし裏の道具よ!! はやくあいつらをやっちゃいなさい!」 芋娘はうぅ。と言いながら前に出てくる。「食らいなさい、プリティビーム!!」 ウトナは裏の道具の杖を使い、感情を暴走させる光線を乱れ打ちした。 所々で爆発音が聞こえるので通常の攻撃魔法も混ぜているのだろう。 それぞれ丈夫そうな木の裏に隠れて魔法攻撃をやり過ごす。 ウトナの後ろでは芋娘がグルグルと鎌を振り回し始めた。謎の多い武器なのでこれが合っているのか本人ですら分からない。 しかし、そこは摩訶不思議の裏の道具。鎖の部分が飴細工のように伸びて攻撃範囲が広くなる。「いいわぁん、やっちゃいなさい!」「へい!」 ガスっと木に鎌が刺さると鎖が縮み始め。「あああああぁぁぁぁ!!!」 鎖を手に絡めている芋娘はそこ目掛けて吹っ飛んでいった。「ふばち!」 そして木に激突し、下の茂みに落ちる。「なにやってんの!」 ウトナはイライラして言う。 そして、茂みから出てきたと思ったら、ヨーリィに右腕を後ろで拘束され、首元にはナイフが近付けられていた。「本当になにやってんのおおおぉぉぉ!?」「プリティビーム!!!」 ウトナはヨーリィに対してダメ元で杖を振る。 ヨーリィはこの杖は効かないのだから避ける必要もないのに、容赦なく芋娘を盾にした。「亜人共をぶっ潰す! 亜人共をぶっ潰す! 亜人共をぶっ潰すんだべ!」 一応はキエーウのメンバーらしく、亜人を憎んでいることがわかる。 ウトナは呆れて頭を抱えたが、懐の連絡石が震えた為、作戦を切り替えた。「さっさと道具を返しなさい!」 ウトナは爆破魔法を芋娘ごとヨーリィに喰らわせようとする。間一髪ユモトの防御壁が間に合う。「あんた! 仲間じゃないの!?」 ルーが言うとウト

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   剣と盾 2

     モモは氷水を浴びせられた様にぞわっとし、体が動かなくなった。「献身的で、回復魔法が上手で誰からも好かれるような妹でした」 男は侵食されて指先から黒くなる手を見つめる。「亜人達の強盗団に夜襲を受けて、仲間は死に、妹も身ぐるみをはがされた後。辱しめられ、首を折られて絶命しました」 自分の中に暴力的な力が目覚めている事を男は感じていた。「それを聞いて思いました、キエーウへ入り、強盗団の亜人を含め、全ての亜人を惨たらしく殺してやると」 時間稼ぎは成功した。皆が男の話に聞き入っている間に裏の道具は男の体を侵食し終える。「それは気の毒に思う。だが全ての亜人に罪はないだろう!?」 アシノが言うが、言葉は既に男に届かなくなっていた。「ウオオオオオオ!!!」 獣のような唸り声を上げ。男はモモに斬りかかる。 間一髪、無力化の盾で防ぎ、衝撃は感じずにいられた。しかし、剣が産み出した風がその威力を物語っている。 次に男は盾を地面に突き刺した。先程とは比べ物にならない速度で盾は大きくなり、モモ目掛けて倒れた。「まずい、みんな逃げろ!」 無力化の盾はあくまで物がぶつかる衝撃を消すものであって、重い物の下敷きになれば潰されてしまう。 急いで逃げて盾をやり過ごすと、アシノ達は攻撃に転じる。「貫け、氷柱よ!」 ユモトが巨大な氷柱の剣を飛ばすが、剣で薙ぎ払われ粉々になってしまう。「ちょっと眠ってなさいアンタ!」 ルーが雷を飛ばすが、盾を地面に突き刺すと、雷は盾の上を走り、接地面から地面へと放電されてしまった。 アシノは衝撃で2、3歩後退りするぐらいに思い切り力を込めてパンパンとワインボトルのフタを飛ばした。 それは男の顔に直撃し、倒れるが、またすぐに立ち上がる。 本来であれば気絶か致命傷にもなり得たはずだが、裏の道具に体を支配され、感覚が麻痺しているのだろう。「頼む、正気に戻ってくれ! 私はお前と戦いたくない!」 モモは叫んでいた。 しかし、もう声は聞こえていても意味は伝わらないだろう。 振り回される剣をモモは無力化の盾で受けながら、どうにか男から武器を奪えないか考える。そんな最中で敵の背後を捉えたのはユモトだった。 今なら確実に捉えられて。 殺れる。 ユモトはギュッと目を瞑って覚悟を決めた。 そんなユモトの肩に手が置かれてビクリとし、思

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   剣と盾 1

    「飛んで行っちゃったけど大丈夫かしら……」 あまりに急のことでアシノ達はヨーリィが飛んでいった方角を見つめることしか出来なかった。「ヨーリィなら多分、上手いことやってくれているだろう」 念の為、防御壁を張り続けているユモトの代わりにルーが探知盤を見る。「ヨーリィちゃんが飛んでいった方向に2つ反応が向かっていってるわ!」「よし、私達も行くぞ!」 森の中で既に事切れている男、そのそばにはヨーリィが居た。男から裏の道具である弓矢を回収し1人で立っていた。 ヨーリィは探知盤を持っていなかったが、森の中を進む不穏な気配を察知している。 アシノ達は大きな音を聞いて立ち止まった。メキメキという大木が倒れる音だ。それが何度も聞こえてくる。「この音は……」 モモが言うとアシノが推測を答える。「多分だが、裏の道具を持って調子に乗ったやつが暴れてるんだろう。急ぐぞ!」 音の鳴る方へ皆走る。そして言葉を失った。 まるで大嵐でも通り過ぎたように木々がなぎ倒されている。「ヨーリィ! 何処だ!」 アシノが大声を出すが、返事はなく。人影が1つコチラへ向かってヨロヨロと歩いてきた。「ごめんなさい、魔力が尽きた」 ヨーリィだった。モモが走って抱きかかえるとヨーリィが表情を作っていた、今まで見たことが無いような苦しそうな顔だ。「おいおい、イモってんじゃねーぞ!!」 ヨーリィの後ろから声が聞こえる。それと共に木がコチラに向かってメキメキと倒れてきた。「暴れ過ぎですよ」 もう1つ声が聞こえる。最低でも2人敵がいた。アシノはユモトに命令をする。「ユモト! あっちに向かって照明弾を打ち上げろ!」「はい、わかりました!」 パスンパスンとユモトが照明弾を打ち上げると、その光に照らされた人影が見えた。どちらもキエーウの証である仮面を被っている。 1人は刀身が2メートルはあろうかという両手剣を持ち、もう1人は棺桶の先を尖らせた様な大きな盾を持っていた。「やれやれ、まだこの裏の道具達の能力を理解していないというのに……」 盾を持つ男がそう言うと、剣を持った男が笑って答える。「そうか? 俺は分かったぞ?」 そして両手剣で木を切りつけたが、刃は空を切る様にすっと通り、木は何事も無かったかのように立ち続けていた。「切れ味がメチャクチャ良い! それだけで十分じゃねーか

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   カバン奪還作戦 2

    「今の私達では裏の道具持ちと戦うのは危険だ。ムツヤとの合流、カバンの奪還が最優先だ」「そうねー、1人1人で戦っても負けるのが目に見えてるし」 モモがぼんやりとしている事に気付いてアシノが言う。「モモ、お前が居なければ私達は死んでいたかもしれない。感謝する」 それからアシノは頭を軽く下げて続けた。「それと嫌な役目を任せてしまってすまない。気持ちはわかるが、今はムツヤと合流する事だけを考えてくれ」 モモはパンっと自分の顔を叩いてから返事をした。「はい、急ぎましょう」 アシノは死んだキエーウの男に片手で素早く祈りをした。モモもそれに習い、皆は先を急いだ。 恐らくエルフの村から一直線に、一番遠くにある反応がカバンだろう。それを倍以上のスピードで追いかけている点がムツヤのはずだ。 ムツヤは今、魔剣ムゲンジゴクのレプリカしか持っていない。 しかし、サズァンから貰ったネックレスと裏の連絡石のおかげで反応が分かる。「ギルス、ムツヤと繋いでくれ!」「分かった、ちょっと待ってろ」 走りながらアシノはギルスに連絡を入れた。しばらくしてムツヤの声が聞こえてくる。「アシノさんでずか!? 今カバンを持ってる奴を追いかけているんですが、他に道具を持っていった奴もいて!」「ムツヤ、お前はカバンを取り戻すことだけ考えて走れ!」「わがりまじだ!」 ムツヤとの連絡が終わり、石を仕舞おうとした時にちょっと待ってくれとギルスの声がした。「おい、何人か引き返してきているぞ!」「僕たちを、倒しに来たんですかね……」 ユモトの予想は当たっているかわからない。しかし反応が向かう先を見て答えが分かってしまった。「っ!! そうか、エルフ亜人だから!!」 ルーの言う通りだ。裏の道具の反応がエルフの村へと近付いて行っている。「道具の試し打ちにはもってこいって所か、私達も引き返すぞ!」 アシノの号令

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   カバン奪還作戦 1

    「待てルー!! カバンがアイツ等の手に渡ったらどうなるか分かってんのか!?」 アシノに咎められたルーだったが、ナイフを突きつけられているエルフを見て他の方法を考えてみても代案が無い。「ムツヤ、走ってアイツを倒せないか?」「やだわぁん、ひそひそ話なんて。ちょっとでも変な動きをしてみなさい。この子は死ぬわ」 ムツヤ達はキエーウの連中を睨みながら立ち尽くすことしか出来なかった。「ほら、カバンをこっちに投げなさい」 ムツヤは苦い顔をしながらバッグを肩から下ろして放り投げた。キエーウのメンバーがそれを拾って立ち去っていく。「カバンは渡したわよ。開放しなさい!!」「駄目よ、もうちょっと遠くに逃げるまで待っていて貰うわ」 すぐに追いかけてカバンを取り戻せたらという甘い考えは打ち砕かれた。「ただ待っているってのも暇ね、お喋りでもしましょうか?」 ウトナはそう言ってムツヤを見る。「お前なんかと話すことはない!!」「あらぁん、釣れないわぁん。でもね、聞いてくれるだけで良いのよ?」 そして勝手に話し始めた。「エルフは長命だから無駄に知識をもっているわ。そして自分達が1番賢い種族だと思い他の種族を見下すの。それはさっきわかったでしょう?」「それを言ったらあなた達こそ何なの? 人間が1番だと、おごり高ぶって、そんな変な仮面まで付けて」 ウトナの言葉にルーは言い返した。「他種族が居るからこんな争いが起こるのよ? 人間が選んだ者以外きれいサッパリ殺しちゃえば、今こんな争いも起きてないわ」「お前らはつくづく1か0かでしかモノを考えられないんだな。人間同士でも争いも戦争も起こるし、他種族とも分かり合うことができる」 今度はアシノが言い返すが、ウトナは鼻で笑った。「まぁいいわ、あなた達とお喋りしても無駄みたいね。それじゃこの子は返してあげる」 宿屋の夫妻が安堵した次の瞬間だった。ウトナは短剣をカノイの背中に突き立て、一気に押し込んだ。

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   イタガ攻防戦 3

    「……、どういう事よ」 ルーはジト目でアシノを見つめた。「ここを私達の拠点にして彼奴等を迎え撃つんだよ」「この様な場所で良いのでしょうか?」 ユモトも不安そうに尋ねた。アシノは一体何を考えているのだろうと。「こんな場所だから良いんだよ、ここは街が近いからどこから攻められてもすぐに駆けつけられる」「それなら街の中に居れば良いじゃない!!」 ルーがもっともらしい意見を言うが、アシノは首を振る。「ぶっちゃけた話、あの魔人に抵抗できるのはムツヤぐらいしか居ない。だが、ムツヤは正体を隠さなくてはいけない」「そんな事知ってるわよ」「だからムツヤには正体不明の冒険者になって貰わなくちゃ

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   一番てっぺんに! 3

     ムツヤは『割ると辺りのクサイ匂いが消える青い玉』を触手トカゲの消えた場所に投げる。 これは割れた場所を中心として、約半径30メートルの空間に漂うどんな有害物質でも除去できる代物なのだが、普段は使い道が見つからないのでトイレのちり紙の横に山積みにされていた。 大きい方をした後のエチケットだ。 もちろん、これも外の世界で1玉売れば1週間は酒場で豪遊が出来る価値がある。 部屋は快晴の空の下で心地の良い風が吹いたように、爽やかな空気になった。 さっきまでの匂いを嗅いでいたムツヤは普段より余計に清々しく感じている。 ムツヤは知らない事が多い。 触手トカゲの吐き気を催す臭いは、常人であれ

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   一番てっぺんに! 2

    「外の世界は危険だ、お前が行ってもすぐに怪物の餌食になってしまうだろう」 組んでいた腕を崩してタカクは続けて言う。「しかし、あの裏の塔の最上階にまで行けるぐらい力を身につけたらこの結界を解いて外の世界へと行かせてやろう」 その言葉を聞いた日からムツヤは塔の最上階を目指す日々が始まった。 物心が付く前から塔の60階までは冒険をしていたムツヤだったが、そこから先の階段には『触手だらけのキモいし臭いしデカイトカゲ』が居る。 近付きたくなかったので、いつもそこまで行って帰ってを繰り返していた。 それでも塔は毎回入る度に使い道も名前も知らないけど、面白そうな物がたくさん落ちている。 そし

  • 裏庭が裏ダンジョンでした   一番てっぺんに! 1

     ムツヤ・バックカントリーは今、外の世界に出て来て早々パンツ一丁にされてしまった。 月明かりに照らされるムツヤ少年の前にはオークが3人。その内1人は人間の美的感覚で見ると美人だ。 拾った本で外の世界の事を勉強していたムツヤは最悪の展開に気付いてしまい、一瞬で血の気が引いてしまう。「あ、あの、オーグさん、ひとつぅー…… いいですか?」「なんだ」 ムツヤは今にも泣きそうな、震えた声でオークへと質問をする。「ご、これから私は、あのー、いわゆる『っく、殺せ』って奴んなるんでしょうか? お、おれ、外の世界で女の子とは、ハーレムしだかったのに、お、オーグに」「何を気持ち悪いことを言っている

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status